安全意識

突然ですが
日本人は危機管理意識に欠けるとか、うといとよく言われています。

僕は危機管理・安全意識に優れた方を何人か知っていますので
日本人は、とまでは言いませんが建築現場ではそれがしばしば感じられます。

規則を守るのは当然で、それが怒られるからが理由になっている人もいますが
安全意識があるとは、起こりえるかも知れない事態に事前に対処する行動が出来る事です。
ちなみに危機管理とは、不測の事態に迅速・的確に対処出来る事前準備を言います。

どちらも予測する事から始まりますが、知識も必要になりますので作業によっては
免許証や資格者証など、その作業をしても良いという許可証を取得する必要もあります。
余談ですが、予測し実行する感覚がある人は仕事も速く良い物を作ります。
                                      (経験も必要ですが)

ロープアクセスの仕事をしていると、ロープ一本に自分の命が掛かっているわけで
安全に関してはとても鍛えられ、はば広い知識が必要と思い知らされます。
二重・三重のバックアップと、さらに不測の事態に対処できるようにしておく必要があります。

今時の技術と機材で、もし事故が起こるとすれば
それは安易な考え方がすべての原因になりますから
言い訳やハッタリの多い人には絶対やらせてはいけない仕事です。

このロープアクセスでの作業を通じて思うのは
高い安全意識を持つのには人間としてそれなりの素養が必要となります。

と、あまり高い次元を求めると建築現場には誰も来れなくなるのですが
せめて素直な心を少しでも持ち合わせてもらいたいものです。