安全週間を前に

7月1日より、全国安全週間が始ります。
調べてみると、昭和3年から行なわれているもので
労働災害防止と安全意識の高揚を目的としています。

が、残念ながらほとんどの現場作業員は興味が無いと言ったところのようです。
『自分達は守られている』 みたいな受身の感覚が強いのでしょうか・・・


さて、大手の建設会社では毎月現場にて災害防止協議会なるものが開催されます。
各専門工事業者の責任者以上が集まり、主に直近の工程上で予測される危険項目など
に対策をする為の会なのですが、いちおう僕も一次下請けの責任者と言う事で
先日この協議会に出席してきました。

この協議会のプログラムの中で現場をパトロールし指摘事項を
発表しあうのですが、これと言った大きな問題点は出ません。
わずかな時間(20~30分程度)でのパトロールでは
問題が出なくて当然かも知れませんがね。

現場で作業しながら見てると、実はそこそこルール違反はあります。
鉄筋屋なんてしょっちゅう一本吊りで玉掛けしてるし!
まァ、何かの機会に指摘はしたのですが直りはしません。
ルール違反ではありますが
ワイヤーロープの安全係数的に見ると12ミリの物で破談強度は6.5t以上ありますから
ワイヤーの切れる前にクレーンの能力を超えてリミッターが作動し停止しますがね。
(12ミリのワイヤーロープ2本の玉掛で安全荷重2t前後  吊角度で荷重は変ります
                                            安全係数は6)

このような明確なルールがあるものはまだ指摘しやすいのですが
普通のロープで重量物をぶら下げてあったりした場合
一般的には解りにくいので危険が見過ごされやすくなります。

今回、たまたまモルタルポンプのホースが足場にぶら下げてあったのですが
ブレスの交点にロープが掛けてあり、ブレスが破壊しホースが落ちる
かも知れない危険があったのと、せっかく強度のあるロープを使用していながら
ロープの縛り方に問題があり、ホースがズリ落ちる可能性もあった。
セルフロッキングの縛り方なんて普通は知らなくても当然なんですがね。

安全は、やはりそれを裏づける知識も必要ですね。
ただ感覚だけでなくてね。
せめて自分の責任範囲内の事については色々な面から研究しておきたいものです。
by takumino-prince | 2009-06-29 21:29 | 雑記