支点に潜む危険 (ビル屋上編)

ビルの屋上にある丸環です。
僕もロープアクセスでの支点として当然のごとくに使っています。
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ただ、この丸環が支点としてはすでに使えない物もあります。
それは、丸環自体はステンレスで錆も無く問題なくても
コンクリートに埋まっている中では鉄筋が腐食膨張し
コンクリートごと崩壊する事があります。
実際にそれで墜落事故も過去にはあったとのことです。

この丸環はコンクリート内では鉄筋がカンザシの様に通してありますが
その鉄筋が腐食膨張すると、絵に書いたように
コンクリートごと丸環がボコッと崩壊します。

怪しい場合は、ハンマーなどで打診してみると判ります。
判らない場合は使わずに、判別できる技術者に確認させて下さい。
そして何ら問題の無い場合でも、2箇所以上の丸環で支点を取ります。


これもビルの屋上でよく見かける機械基礎。
TVアンテナの基礎もこれくらいですね。
位置的に都合良ければ、長いアンカーストラップなど廻して支点に使います。
b0001143_21524125.jpg


実はこの基礎も危ない物があります。
このくらいの基礎だと、重量は500kgぐらいです。
防水層で確認できませんが、基礎を置いてあるだけかも知れません。
要は、躯体と鉄筋で繋がってないコンクリートの塊だけのこともあります。

ということは、落下率1の衝撃加重はこの基礎の重量を超えます。

ビックリした方もいるかと思いますが、すべてが危ない訳ではありません。

僕は、その建物の建築時期と施工建設会社名を参考にして
大丈夫かどうかを推測しますが、あくまでも推測ですね。 (笑)
確信もてない時は必ず別の支点を取ります。
必要であれば後施工アンカー(注)で支点を取ります。


                     (注) コンクリート強度でアンカー強度は変ります。
                         今時のRC造ならR階でも24とか25Nぐらい
                         古い建物なら18Nで勘定します。
by takumino-prince | 2010-07-08 22:46 | ロープアクセスワーク | Trackback | Comments(0)
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