建物の劣化診断


この建物のように外壁がタイルでもなくモルタル塗りでもない場合は
それらの剥離による建材落下の心配はほとんどありません。
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あえて剥離の問題があるのは庇のモルタル塗り部分のみ、簡単な注入で直ると思います。


ただ、ツバメの巣やそれが原因の庇上のドロ、そしてエアコンのドレンが垂れ流し・・・

これらはコンクリートの中性化を早める事になり
やがて鉄筋の腐食によるコンクリート爆裂などの劣化へと発展し
結果大規模改修の時期を著しく早める事になります。


そう考えると建物の除塵清掃ってのは大切なメンテナンスです。
戸建でもビルでも同じ! 2年に一回ぐらいは丸洗いしましょう。 建物が長持ちします。


さて、建材落下は何も外壁材だけではありませんでね。

最近、にわかにクローズアップされ始めたサッシの落下ってのがあります。

そう!
  アルミサッシの障子が!
    ガラスのハマったのが落ちてくるんですよ。

主な原因は  はずれ止め” と呼ばれる部品の劣化による破損です。
(写真のパーツでメーカーにより形はまちまち。 たいていサッシの上枠に付いています。)
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戸車の磨耗も要因の一つです。

ある程度、通達がまわっているはずなので学校関係などはすでに点検してると思いますが、理屈は戸建住宅でも同じなので一度点検されてみてはいかがでしょうか。