糸鋸盤
昔、使っていたテンプレートがあったはずなのに
倉庫のどこを捜しても見つからない…
きっと、ペンキでコテコテになったので捨ててしまったのだろう…
駐車場に番号を打ってほしいと仕事の依頼があったので
出来合いのテンプレートを購入してもいいのだが
少しでもやわらかい書体の方が良いだろうと言うことで、自分で作る事にした。
元々、この糸鋸盤は『糸鋸ミシン』と呼ばれ
明治22年に白川鶴之助という指物師が開発したのが始まり。
当初の糸鋸ミシンは、足踏み式のミシンを改造した物だったそうで
今でも足踏み式の糸鋸ミシンを愛用している人もいると聞く
微妙な足加減でこれでないとダメらしい…
ぼくも、この糸鋸ミシンはもう使用できない状態の物しか見たことはないが
古い木工所か博物館を捜せばあると思う。
糸鋸盤は楽しい、なんてったってストレスが無い所がいい…
いつも木を切るときは、たいてい丸鋸で“チュィ~~ン”と切るのだが
“トコトコ”とゆっくりと切るのは、たとえてスローライフの世界である。
糸鋸工作も、凝ると奥が深く小物から象嵌(ぞうがん)と言って
木その物の色あいを生かして、色々な木をはめ込み一つの絵を創る
工芸品まで様々な物が創れる。
まァ、これは老後の楽しみに置いておこうか…