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ある建築現場での足場解体作業中の写真です。 
ロープアクセスとは直接関係無いとも思えますが
原点は同じなので取上げてみました。
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安全帯(命綱)を掛けてはいますが
このコネクター(フック)は自己の腰より高い位置に掛けるのが鉄則です。
 (ロープアクセスIRATA仕様の場合は胸より高い位置)

このように作業床に這わせた親綱に掛けると墜落距離が長くなり
墜落時の衝撃荷重が約600㎏にもなると言われています。
親綱として使用されている、この16ミリの三つ打ちロープは
4トン以上(新品時の破断強度)の強度がありますし
命綱となるランヤードも強度的には十分ではありますが
これだけの衝撃荷重ともなると伸び率の低いロープですから人間が壊れます。

本来なら足場の架払い時は、親綱支柱を使用し腰より高い位置に
親綱を張らなければいけません。  (親綱支柱の高さは通常1メートル)
また、安全意識の高いとび業者は上層階より垂らした
垂直親綱とロリップ(ロープクランプの一種)を使用し墜落防止を図ります。

さらに言うとすればこのような作業の場合には
アブソーバー(衝撃緩和装置)付きのランヤードを使用するべきでしょう。
縫目が解けて衝撃を緩和する単純な仕組みのものですが
その効果はビックリするほど感心させられます。
脊髄や内臓にダメージを受けるまでに至らず
スネを打って涙がチョチョギレる程度ですみますからネ。

義務付けられてるからやってるだけなのか? 
問題無しとの判断なのか解りませんが、万一の時には前記の事項が指摘されます。

安全とは直接命に関わることですから
なぜ、そうしなきゃいけないのか認識しておく事が重要ですし
他所の仕事を見て科学的に研究することも必要な事です。
今年もあと10日となりました。

ことしもハードな一年でしたが、来年はさらに厳しさも増すとのことです。
建築業界は・・・

案件はたくさん有るらしいのですが
こう景気の先行きが不透明だとそれらがまったく動きません。

この一年で、受注価格が2~3割減とも聞きます。
どこかで反動は来ると思いますが、それは何時になるのでしょうか・・・

まァ、あまりボヤいていても仕方ありませんけどね。


政府に期待をするよりも
夜空見上げて、流れ星に願いを込めた方が浪漫もありそうです。
『あと何年ぐらい住めますか?』 時折このような質問を受けます。

日本の住宅は寿命が短いと言われ、平均はおおよそ25~30年とも言われています。
確かに高度成長期の住宅は、質が低いものが多いとは思いますが
極端なものは別として、実は手の入れ方しだいで何十年でも住めます。

古民家と呼ばれる古い木造住宅は、頑丈に作ってあるから何百年経っても
現存しているのではなく、やはりそれなりに手が入れられているからであって
住む人が大切にして来た証だと思います。

確かに昔の建てかたは風通しが良く、軒も大きく出ていましたから
長持する条件は今より良かったかもしれませんが
建物を直す技術や、素材の豊富さは現在の方が上であることは言うまでもありません。

では、なぜ寿命が短いのかと考えてみると
まず、その家に住んでる人が飽きちゃうんじゃないでしようかねェ
そこに耐震性だの高断熱だのって情報が来れば、建替えようかってなりますしネ。
土地があれば建替えのローン組んだって払いは知れてますから。

結局のところ、その家(建物)に対してどれぐらい愛着があるかってことだと思います。
ヨーロッパの住宅寿命は日本の3倍、アメリカで2倍とも言われていますが
そんなに作り込んだ家ばかりとも思えません。
家(物)に愛情をもって、大切に接するという文化の違いのような気もします。


さて、隣の家がこのたび売りに出たので購入しました。
内装系の職人の家だったのですが、築30年のボロボロの家です。
    (普通の人なら買わないと思います。)
職人ならもっと家に対して、愛着があっても良かったのではないかとも思いますが・・・
まだ引き渡されてないので外から見るだけですが、だいたい内の様子も判ります。

倉庫兼アトリエとして使おうかとも考えたのですが、このご時世でもありますし
おおよそどの程度のダメージが在るか見当も付きますので
ちょっとこだわり系の借家として再生してみようと考えています。 

大森流Before Afterは、また近いうちに報告しましょう!
ビスの話題を書いたので、今度はドライバーの話題。

手持ちのドライバーを並べてみました。
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左上から説明しますと、高所作業時に使う落下防止コードを取付られるもの。
その下、比較的軽く握っても滑りにくいソフトグリップのもの。
ボールグリップタイプの赤と黄と、ボールグリップでも紫と緑の貫通ドライバー。
貫通ドライバーとは、先端からグリップの頭まで金属の軸がつながっていて
ハンマーでコンコンとたたく事が出来るタイプのものです。

一番下は3番の貫通ドライバー(比較的大きいビス用)
右上のクランク状のものと、赤い小さいもの(スタビードライバー)は狭い所用

その下、黒い柄のはビスの頭が潰れた時専用のもので先端の形状が少し違います。
その下の金属柄のは錆び付いたビス専用で、ハンマーで叩くとわずかに回るもので
ショックドライバーと呼んでいます。この2本は、お助け工具ですね。

これらの他に、要所要所の工具箱や棚などに置いてありまして、キッチンには
家庭用の先端を差し替えるセットの物が置いてあります。
まァ、それぐらいドライバーは何かあればすぐに使える所において置きたいですね。
購入する時は信頼できるので、僕は基本的にベッセル社のドライバーです。

また、ドライバーには大きさによって番数があり、プラスドライバーはよく使うのが
2番、マイナスは6番です。
マイナスも少し前までは1番・2番と呼んでたのですが、最近は先端の巾で呼ぶようです。

充電式の電動ドライバーもよく使うのですが
手回しの物はイザの時や繊細な部位では必要なので、いつでも使える様に持ち歩きます。
このビスは、トラスタッピングとよばれます。
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ビスの頭が比較的大きく、器具類を座金無しで取りつけることが出来、また
他のビスに比べて見た目が良いことから、そのまま化粧としても使われ
最近は住宅設備機器の取付用ビスとして付属している事が多く見られます。

このビスに限ったことでは無いのですが、ここ最近様々な器具に付属している
ビスはコストダウンの為か、どうも上手くドライバービットに馴染みません。

まるでホームセンターで買って来たB級品ビスの様で、ビットにビタッと吸い付
かない、言ってみればビットとグラグラ状態でねじ締めをする羽目になります。
こんなんじゃ、ヘタすりゃ器具の取付時にドライバーが壁に当ってキズを付けて
しまいます。
おそらく中国あたりの製品なんだと思いますが・・・

試しにその器具の組立てに使ってあるビスにドライバーを当ててみましたら
これがピタッとはまるんですね~
実は某有名メーカーの商品でのお話!

我が身に降りかかる自社工場ではちゃんとした物を使い
現場で取付に使う付属のビスは3級品とは・・・

えらい、なめられてるもんですなァ~
大阪で見つけたラムネです。
大阪名物だそうで・・・
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これを土産にもっていくと誰もが言うんです。

『バツゲームじゃないんだから~』

飲んで飲めないことは無いのですが・・・

昔のニッキに似た味がします。

大阪人って変ったもんが好きでんネン!
これはあるお宅の外壁です。
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何年か前に外壁塗装をされたのですが、コーキングを塗布した部分が黒ずんでいます。

これはブリード現象が発生したもので、コーキング材に含まれる可塑剤がにじみ出て
黒ずみになった物です。
この様な現象は注意していると、意外と数多く見られます。

対策としては、ノンブリードと表記されたコーキング材を使用するのですが
これは塗装業者なら常識中の常識!
     (戸建の吹替えの場合、クラック補修は通常塗装業者が行います。)

戸建住宅の吹替え前に行なうクラック補修はアクリル系のもので充分ですが
手っ取り早くホームセンターで仕入れて来たのでしょうか?

残念な思いがする現象ですね。
住宅の競売件数が昨年度(上期)に比べ、46%増加したとのこと。

不景気が原因で収入が減り、ローンが払えない滞納状態になると
概ね半年で夢のマイホームが法的に処理されてしまいます。
最悪の事態まで行くと、自己破産そして強制退去の執行となります。


さて、その不動産を競売で落札する多くは転売業者と聞きます。
競売で落札される価格は一般的に低いため、短期転売で利益を
得ているその筋の専門業者が落札し手を入れ転売します。

金の突っ込み所が無い時代ですから、『儲かるならやろうか!』
なんて方もいらっしゃるかも知れませんが、ほとんどが正当な
商売とは思えませんしハイリスクです。
何か特別な強みが無いと大火傷しますヨ。


一昔前は 『住宅ローンが払えなくなったら売れば良い!』 なんて
言われていましたがそれは昔の話であり、よほど人気のある地域
でない限り 『ローンが払えなくなったら・・・』 は通用しない時代です。

なぜなら、住宅ローンの前半戦はほとんどその利息でいざ売ると
なると、ローンの残りと売れる金額に大きなギャップが生じ危機を
回避できない実状もあります。


建築業界の人間ですから、住宅がバンバン売れてくれるのが嬉しいわけで
今家を買うのは止めときなさいなんて言えませんしね。
世の中の現状には、とても複雑な気持ちにさせられます。

住宅ローンの敷居が高くなり
住宅ローンのデフォルト率も上がり

     そろそろ、何か良い政策を考えてもらわないと・・・

     鳩山さん、不動産の短期転売の税率を50%から0%なんていかがでしょう?
建物を直すという事に係わりはじめて以来
考えてみると、ずいぶんと枠が広がったもんだなとあらためて思います。
と言うか、ずいぶん深みにはまってしまったというべきかも知れませんね・・・

単に建物を直すと言っても、補修もあればリフォームのようなものもあり
言葉だけでも補修に修理・修復・改修と・・・
横文字にすればリフォーム・リノベーションにリメイク・リニュアル・・・

目的で言えば、大きく分けて元の様に直すのか
より快適なものにやまったく別の物に作り直すのかがあります。


今週はあるお宅でトイレのリフォームをしています。
言うまでも無く、リフォームも直すの仕事ですが
これは壊れたから直すのではなくて、現代の快適さに作り変える作業です。
まァ、誰も30年前のままに直せなんて言う人はいませんがね。

また、維持するといったメンテナンスの観点での直すもあり
補修や修復といった工事がそれです。

この工事の中で、トイレのドアが、比較的大きく一部破損しているのですが
新しいドアに入れ替えるまでもなく、シートを貼って再生させる事を提案しました。
ただ、トイレの外側である廊下がまだ昔のままであるために
色使いも難しく悩みどころ、結局は今度廊下側をリフォームする時にとなり
それではと、パテを入れて木目を書き込む事にしました。


今後は直すの仕事は増えていくのだと思いますが
まず何のために直すのかを、目的を明確にしなきゃいけませんね。
機能や美観を取り戻すためなのか、便利さや快適にするためなのか
お客さんからそこを引き出すのも仕事の内なんです。