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建築で 『直す』 の仕事をしています。

直せと言われれば、なんでも直すのですが
『とりあえず、大森に言っとけば何とかするだろう!』
みたいな所がありまして、毎日色んな人に色々と鍛えられています!
考えてみればロープアクセスの入口もそんな感じだったと思います・・・ (笑)

それで、今回 『何とか直らんかねェ。』 と相談されたのは
ミルクパン、鍋です。  (まァ、雑貨や家具もよく頼まれます。)
何十年と言われたかな? 40年って言われたような気がするのですが
ずいぶんと使い込まれたミルクパン、使い勝手が良くて気に入っていらしたとのこと。
その木製のもち手(ハンドル)が割れても我慢して使っていたのだけど
そのハンドルを何かで作って! と・・・

『しばらく時間下さいネ!』 と預かり帰りまして
何か堅木を削って作ろうかなんて考えていましたが
この鍋、長く使い込まれたわりにはそのハンドル意外はガタは無くて
よく見れば結構しっかりした作りなんです。

それで、刻印を頼りにインターネットで検索してみましたらありました!
小林工業株式会社   ラッキーウッド
問い合わせをしたところ、すでに製造はしていないものの
ハンドルの在庫ありとお返事をいただき、早速送ってもらいました。
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こんな小さな鍋でも、建物でも同じですが
長い年月を経過して、魂を注がれた製品かがはっきり判るんですね。

今回は物作りのスビリットを垣間見た気がします。
夏ってこんなに暑かったでしょうか?

毎年、こんな事書いているかもしれませんが・・・ (笑)


今年も結構、日焼けしていましてね、ドカタ焼けですが・・・

毎日、顔だけ火照っています・・・


この時期は、とにかく食べて寝ること!

溜まりつつある内業も



    『明日のこころだァ~』
『デイジーチェーンを使って良いですか?』 との質問に
答えは 『デイジーチェーンは使ってはダメです!』

『ダメなもんはダメなんよのぉ!』 なんて説明もありですが
理由は安全率10の鉄則があるからです。
掛けてはいけない方向があるのも使用不可の理由です。

便利なんですけどね、私はPAS(パーソナルアンカーシステム)を使います。
どの部分でも18KNあります。

主たる個人保護用具(Personal Protection Equipment)
として使用するのでなくてもこの安全率10を満たさない器具は使用できません。
とは言ってもロープアクセスのシステムが国内の法律で決まっているわけでは無いのですが
ロープアクセスでは安全率10がグローバルスタンダードのようです。

私の知っているデイジーチェーンはポケットの破断強度は3KNです。
体重30Kg以下の方なら使用可ですが・・・


ロープアクセスワークの安全性を説明するのに
器具は安全率10を満たし、バックアップのシステムがあることの
この2つのポイントだけで、大方の方はほぼOKになります。

まァ、ローカルルールと言ってしまえばそうなんですけど
解りやすくしておけば、説得力もありますね。
禁煙して1ヶ月経ちました。
多少はまだ煙草を吸いたくなる感覚もあるのですが
このまま禁煙成功に持って行けそうです。

禁煙の動機は 『今なら止められるかもしれない。』 それだけでした。

現場では休憩までの2時間くらい喫煙しない事はしばしばあります。
それがそもそもの 『止められるかも・・・』 のはじまりで
何となく 『煙草、無くても大丈夫じゃない?』 
そんな感覚のスタートでしたが、そのまま一ヶ月経過です。

禁煙すると、何となく頭の回転が良くなったような気がします。
単細胞なところはかわりはしませんが・・・
私のロープアクセスワークの師匠であります
福原 信一郎氏のブログです。
http://www.originalcv.com/~ftg/ropeaccess/
ツバメが何羽か電線に止っていました。
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尾がまだ短いので、巣立ちしたばかりのようです。

ツバメを見かける季節になると春を感じますが

巣立ちの季節ってのもあるんですね。
先日の豪雨で、各地に甚大な災害が起こりました。
被災された方々には一日でも早い復興を願い、心よりお見舞い申し上げます。

それにしても毎年同じ様な災害が繰り返されますが
一度、自分の住んでいる場所の、災害に係わる環境査定をし
対策を検討しておく必要があります。
痛ましいニュースには、ただ言葉を失うだけです。


さて、この大雨で近所にて道路陥没が起こりました。
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しばらく前に小さな陥没が発生し、車輌のみ通行止めとなっていましたが
これで歩行者・車輌共に通行できなくなりました。

実はこの陥没した場所は、自宅と倉庫を行き来する道中にあり
わずか300メートルほどの距離を迂回すると
1200メートルほどの距離になりまして・・・
とは言え、お役所を責めるわけにも行きませんがね。

広島市の道路に一部民地が絡み、工事着手が遅れていましたが
この陥没で早急に復旧工事もされる事になったようです。


それにしても、道路や河川の維持管理にお役所も大変だな~
どうやら梅雨明けしたようですが
我々には、少々過酷な季節到来です・・・

      今日は暑かったです・・・
      もぉ~、顔がなんだか突っ張るし、火照るし・・・



さて、秘密基地の屋根工事に入りました。
瓦を降ろし、ガルバ波板葺きにします。

目的は、軽量化し建物の耐震性向上と
ロープアクセスのトレーニング施設としても使いますので
小屋組みに掛かる荷重軽減のためです。

そして今日は瓦の撤去をしました。
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建築関係の方から見ると、少し大げさに見えると思いますが
我々の取り入れているフォールアレスト(墜落を止めるシステム)ではこうなります。

いずれ日本においても、墜落防止の個人保護用具(Personal Protection Equipment)
は、足場・鉄骨のとび工を中心に安全帯からフルボディタイプの
フォールアレストハーネスに変わると思います。 そんなに先の話でも無いようです。

ちなみにこの写真に写っているハーネスは、ロープアクセスハーネスです。
そのフォールアレストも兼ねるアタッチメントが付いている物です。
詳しくはまたの機会に・・・

ところで、写真を見ていただくとランヤードが胸のアタッチメントに掛けてあります。
フォールアレストのアタッチメントは胸と背中にありますが
胸のアタッチメントにランヤードを掛けるのは、ヨーロッパスタンダード
そして背中のアタッチメントを使うのはアメリカスタイルです。
作業をしやすいのはアメリカスタイルです。

今回は低層のため使用しませんでしたが
状況によりランヤードにはアブソーバーをセットする必要もあります。
 注 アブソーバーを使用すると落下距離が伸びるため低層の場合は使用しない事もある。


そこで実験をしてみました。
実験名は 『アメリカ対ヨーロッパ』 です。 (笑)
墜落した場合、どちらが良いか?

まずアメリカスタイルで
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作業時はランヤードが邪魔にならずストレスが少ないのですが
吊り下がると見た目とは裏腹に、意外とキツイです。
個人差があるようですが、私の場合は首の頚動脈を圧迫されました。
この圧迫が長時間続くと死に至りますね。

ではヨーロッパスタイル
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ナチュラルなポジションになります。
この向きならセルフレスキューも容易です。

どちらも一長一短ありますし、その現場のリスクアセスメントもありますので
どちらが良いとも言えませんね。
ただ、機会があれば体験されておくべきです。
イザの時は経験している人間が強いのですから。
この写真は建物の外壁タイルが劣化し、剥離(浮き上がり)している状況です。
専門的用語では『ふくれ』と呼びます。
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少し解りづらいかとは思いますが
壁とタイルの間に隙間があるのが解るでしょうか?

外見では一見何ら問題は無さそうに見えるのですが、正直ここまでの状況になると
手遅れであり非常に危険な状態です。
何らかの弾みで一気に外壁タイルが崩落すると、甚大な被害を引き起こします。

タイルはセラミックですから、とても耐久性の高い素材なのですが
剥離等の故障は課題として常についてまわります。
施工時の問題もあるかもしれませんが、初期の小さな故障を見過ごしたり
それを安易に問題視せず放置するとその故障は大きくなります。
言うまでもありませんが、早めの点検と処置が長持ちします。

そして、外壁の劣化状況が目に余るようになりますと
今度は行政からの指導を受ける事になるのですが
本来は建物の所有者は外壁を定期的に点検する義務があります。
特にビルの外壁は剥落するととても危険なので
早めに一度、専門家に相談されることをお勧めします。



   弊社でも専門家としてロープアクセスによる外壁の定期調査報告をしておりますので
   お気軽にご相談下さいませ。  (業者さん対応もしています。)



   補足 : 建物の調査報告業務を行なう事が出来るのは、建築基準法により
        一級建築士若しくは二級建築士又は国土交通大臣が定める資格を
        有する者となっています。
ビルの屋上にある丸環です。
僕もロープアクセスでの支点として当然のごとくに使っています。
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ただ、この丸環が支点としてはすでに使えない物もあります。
それは、丸環自体はステンレスで錆も無く問題なくても
コンクリートに埋まっている中では鉄筋が腐食膨張し
コンクリートごと崩壊する事があります。
実際にそれで墜落事故も過去にはあったとのことです。

この丸環はコンクリート内では鉄筋がカンザシの様に通してありますが
その鉄筋が腐食膨張すると、絵に書いたように
コンクリートごと丸環がボコッと崩壊します。

怪しい場合は、ハンマーなどで打診してみると判ります。
判らない場合は使わずに、判別できる技術者に確認させて下さい。
そして何ら問題の無い場合でも、2箇所以上の丸環で支点を取ります。


これもビルの屋上でよく見かける機械基礎。
TVアンテナの基礎もこれくらいですね。
位置的に都合良ければ、長いアンカーストラップなど廻して支点に使います。
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実はこの基礎も危ない物があります。
このくらいの基礎だと、重量は500kgぐらいです。
防水層で確認できませんが、基礎を置いてあるだけかも知れません。
要は、躯体と鉄筋で繋がってないコンクリートの塊だけのこともあります。

ということは、落下率1の衝撃加重はこの基礎の重量を超えます。

ビックリした方もいるかと思いますが、すべてが危ない訳ではありません。

僕は、その建物の建築時期と施工建設会社名を参考にして
大丈夫かどうかを推測しますが、あくまでも推測ですね。 (笑)
確信もてない時は必ず別の支点を取ります。
必要であれば後施工アンカー(注)で支点を取ります。


                     (注) コンクリート強度でアンカー強度は変ります。
                         今時のRC造ならR階でも24とか25Nぐらい
                         古い建物なら18Nで勘定します。