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先日、静岡県富士市のプール天井が長さ約60m崩落とのニュースがありました。

写真で見る限りでは、雨漏りなどによるビス抜けと呼ばれる状況でもなさそうで
軽天材のバーとチャンネルを繋ぐクリップが端から重量によりすべて抜けた様に見えます。

大規模空間天井の崩落対策が進められている最中での
築11年ほどのドーム天井崩落事故ですから各方面からの関心も高いでしようねぇ。
詳細な報告が出て来るのが待たれます。

上記の事故は少し特殊ですが
建物の老朽化が主な原因で天井をはじめ外壁や取付物の落下事故は今後加速すると言われています。

                         外壁タイルの剥落
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建物も人間と一緒でやはり早期発見早期治療です。
ダメージが大きくなってからでは費用もかさみますし、建物自体の寿命も縮みます。

                         コンクリートスラブ下部の崩落
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                         崩落寸前の木造外壁ラスモルタル
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                  上の3枚の写真はうちで手掛けた工事の事前状況ですが
                  正直言って、ここまでになると直すのも大変なんです。
                  工事するのに経済面だけで無い多くのリスクが伴います。
建築業界もやや追い風になって来ましたからね。

下からの突き上げはしばらく前から始まっていましたが
こういう形で出て来たのは我々の立場にしてみれば喜ばしい事です。
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一時期の弱気な価格から強気の価格へと変化してきているのですが
発注者側の感覚とのギャップはやはり随分感じます。
なかなか理解を得られないのは中小も大手も同じではないかと思います。

人手不足もあってすでにそのあおりを受けている現場もあるとも聞きます。

『売り手市場』 までにならなくて良いですから
理解の得られる社会が維持されることを期待します。
カーテンウォールは雨が漏るもの
と、行っても過言では無いぐらいカーテンウォールの雨漏りの案件は多いです。
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そりゃですね、ガラスやコンクリートに比べ熱膨張率の大きい金属系の部材を
コーキングだけで雨仕舞してるんですから何時か漏れはじめます!

ノンワーキング目地で耐久性12~3年とされるコーキング材ですが
カーテンウォールは完全にワーキング目地であるため
コーキング切れの症状は早くて数年で出始めるし
カーテンウォールの、そのコーキングの施工も現場によっては
ガラス・サッシ・建築と3社のコーキング屋さんが個々別々に打設する事もあり
コーキングの打継ぎ部分の接着が故障の原因となっている事も多々あります。
シリコンとLMシリコンでコーキングすれば少しは改善されるとは思いますが
コストから来る理由ってのがあるんでしょう…

カーテンウォールのコーキングの打ち替えの周期は他の部位よりも短くなり
当然、長期的な修繕コストは一般的な壁面よりも掛かりますし
ガラス面も多いですから清掃費用も掛かります。
年1~2回程度のカラス拭きでは綺麗な状態は保てませんしね。

カーテンウォールは建物の外観がカッコよくなるんですけど
メンテナンス費用は随分と掛かります。

女性がよく 『オシャレは我慢!』 って言いますが、建物もそうです。
見栄え良くすれば、逆に背負込むリスクもあります。
意外とそういうのって多いんですよ。  今時の建物って…

いずれにしてもカーテンウォールの施工・メンテナンスには
相当な慎重差が要求されると思われます。