サンディング

敷居に単板貼りの依頼で行ったのですが
新築物件でのリカバリーかと思いきや、築10数年の賃貸マンション。
痛んだ敷居は単板貼りで直せる次元では無かったのだけど
ある程度に見栄えが良くなればOKとの事だったので、削って直す事にしました。
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『敷居は踏んではいけません!』 現代では死語になってしまったようです。
踏んではいけない理由の一つに傷みやすい部位だからと言うのがあります。
元々、加工がしやすく肌合いの良い軟らかめの木材、栂(つが)が良く使われていたので
傷まないように、踏まないようにしていたのだと思います。

これぐらいの段差があると、敷居の角に土踏まずを押し当てると気持ち良いのですが
それ用には青竹でも買って来て下さい! (笑)

現代では傷みにくいように固めの木材で、南洋桜とも呼ばれるニヤトーも使われますが
高級住宅だけで一般的には集成材にビニール系の敷居すべりを貼った物が主流です。
いずれにせよ敷居は踏まないようにしないといけません!
賃貸物件などであれば金属製のVレールのような物にした方が良いと思いますが・・・

さて、サンディングして削ってみると思ったより綺麗になりました。
集成材ではなく、無垢材だったので思い切って削れたのも良かったようです。
次回直す時が来たなら、その時は敷居を丸ごと交換になります。

木工をしている方の中にはサンダーを使うことを嫌う人もいるのですが
サンディングは一つの優れた手段だと思います。こだわりもあるとは思いますが・・・
物を直すという観点では、サンダーは重要なアイテムでして
ちなみに普段使っているサンダーはこれだけあります。
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マキタとボッシュはペーパーの規格が同じなので丸形や三角形の物でも互換性があり便利です。