絶対に浮かさない!
10㎡ほどですが最大値で約30mmもありましたので
将来的に剥落等の故障が出ない様にいくつもの手法を併用しました。
今、建物やインフラ構造物ではこういった
モルタルやタイルの剥落・崩落リスクが社会問題化しています。
最近の新築建物では外壁タイルは貼りつけ材に柔軟性のある素材が使用された上に
複数の対策と全数検査が行われていますので長期的にも剥落等のリスクは抑えられると思います。
モルタルは今の新築ではほとんど外壁に塗る事はありませんが
この様なコンクリート補修工事ではどうしても必要になります。
ポリマー系の補修モルタルが使用されるのですが
そのポリマーに依存するのもリスクは残ります。
今回は浮きの補修に使われるピンニングに似た手法も取り入れながら
いくつかの対策を併用して出来る事はすべてやったと言えます。
仕事がら、数えきれないくらいの浮きや剥落の現実を目の当たりにして来ました。
新設時の施工不良を言うのは立証困難で無責任ですしタブー感もありますが
でも、それを疑わざるを得ない現場も沢山あります。
建材の世界も化学が進歩しケミカル、化学合成品が多く使用されています。
ただ、それに依存し過ぎると落とし穴もあるんです。
物理的に考えるとその対策はいくつも在るはずです。
これだけクローズアップされている問題だけに建築屋のメンツに係わります。
絶対に浮かさない!
意地です。