ツール

これは、なんだか解りますか?
業界の方でも見たことある方は少ないと思います。
ソキア(測量機器メーカー)の人でさえ『確かにうちの商品ですが…』なんて言うぐらい売れなかったみたいなんですけど・・・ (笑)
これは、レーザーレベルと言いまして、水平の測定や水平の基準を出す測量機器でリモコンによりレーザーポイントが投影される機械です。
戸建て住宅などではお呼びのかかる事はありませんが、大規模な建築現場では墨出しという工程があり職種で言うと“墨出し大工”と呼ばれ現場に原寸や基準となるラインを出す仕事です。
業販取引の仕事ですから、一般には宣伝していないのですがうちではこういった仕事もしています。
さて、このレーザーレベルは最近のレーザーラインと呼ばれる機器が
半径3~5mに対して半径30m程度対応し
この、リモコン式のレーザーレベルの利点は省力化と実用精度の
両方を兼ね備えているところです。
もっと、距離のあるときは自動レベルと呼ばれるごく普通の
そうそうあの望遠鏡みたいに覗くやつで測定します。
他には、さらに精度の高いティルティングレベルや
土木工事などで使うレベルプレーナーとか
最近では測量用にバーコードのようなターゲットを使うデジタルレベルなんてのもあります。
まァ、仕事にこだわれば道具もあれこれと大変なんですけどね・・・
と言われても、どうも不信感があってねー。慣れですかねー。
ところで、最近の「レーザーライン」は10~20mまで対応できるものが
出回っているようです。
ポイントは撮影のために大きくしています。
実際には 針の先ほどに小さく絞り込み使用しますが、
精度的には40×20mの建物を一周して誤差は1㎜以内です。
まァ、始めはたいていの技術者は信用しませんけど
こう言った仕事は、良い器機も扱う人しだいで精度は違ってきます。
以前に比べて墨出しの仕事は激減しました。
ややこしい建物の時は声が掛かる現状ですが
道具の信用性には必ず裏づけがあります。
それは簡単なチェックで精度の確認は出来ますので
作業前や途中でそのチェックをします。
万一間違えた時は、基本的には監督員に検査義務がありますし
作業中にも確認しながら出しますのでほぼ間違いは無いです。
メンテは頻度によってメーカーに持ち込み精度の確認をします。
一つ偉くなりました。有難う。
昔、精密機械の業界で「ミクロン単位」のことやってて、この業界に
入って「cm単位」で、やりとりしているのにビックリしたもんですよ。