敷居
子供のころ、よく親に言われた方もいらっしゃるのでは…
僕の現場はわりと見学者が多い。
でも、そのほとんどの方にお願いするのが
『敷居を踏まないで下さいネ!』・・・
と言うのも、たいていの方が敷居を踏んでしまう…
養生はしているのだが、作業によっては外してある…
基本的に現場は下履きのままで上がる、よけいに傷み易い。
なぜ、敷居を踏んではいけないのか
たしかな所は私も実は知らないのだけど
敷居が傷むと襖や障子の開け閉めがギクシャクする
ひどく痛むと、開け閉めするのは大変な作業になってしまう。
襖等が、開け閉めできなくなると大変で
冬は寒いし、プライバシーなんてあったもんじゃない…
そして、敷居の交換は畳や襖等の様に容易な物ではないのに
建物のパーツの中では割と傷つきやすい部位…
そんなところから『敷居は踏む物ではない』とされたのではないかと思う。
家を大切にしているお宅では、30年経っても建具がスムーズに動く。
“敷居をまたげない” とか “敷居をまたぐと7人の敵”など
敷居は、ま・た・ぐ と言います。
踏む物ではありません! 今日からでも少し気おつけてみてください。