敷居

『敷居を踏む物ではありません!』
 子供のころ、よく親に言われた方もいらっしゃるのでは…

僕の現場はわりと見学者が多い。
 でも、そのほとんどの方にお願いするのが
  『敷居を踏まないで下さいネ!』・・・
と言うのも、たいていの方が敷居を踏んでしまう…
 養生はしているのだが、作業によっては外してある…
  基本的に現場は下履きのままで上がる、よけいに傷み易い。   

なぜ、敷居を踏んではいけないのか
 たしかな所は私も実は知らないのだけど
  敷居が傷むと襖や障子の開け閉めがギクシャクする
   ひどく痛むと、開け閉めするのは大変な作業になってしまう。

襖等が、開け閉めできなくなると大変で
 冬は寒いし、プライバシーなんてあったもんじゃない…

そして、敷居の交換は畳や襖等の様に容易な物ではないのに
 建物のパーツの中では割と傷つきやすい部位…

そんなところから『敷居は踏む物ではない』とされたのではないかと思う。
 家を大切にしているお宅では、30年経っても建具がスムーズに動く。

“敷居をまたげない” とか “敷居をまたぐと7人の敵”など
 敷居は、ま・た・ぐ と言います。
  踏む物ではありません!  今日からでも少し気おつけてみてください。
by takumino-prince | 2004-10-06 22:13 | 雑記