フルハーネスの点検

全国労働衛生週間(10/1~7)の期間中という事で、今日は大型新築現場の朝礼で墜落静止用器具の点検に関する簡単なレクチャーをさせて頂きました。

通称安全帯と呼ばれる墜落静止用器具には点検基準が有り、作業前の日常点検と6ヶ月を越えない期間毎に事業者責任の点検が定められています。

その点検の基準は1~2㎜の損傷で交換廃棄しなさいとなっております。
えっ、そんな小さなキズで?と思われる内容です。

そんな小さな損傷でも万一の墜落時はアブソーバーが衝撃力を緩和しても4~6kNの衝撃力が掛かります。
荷重にして約400~600㎏の大きな力が掛かりますので、小さな損傷でもそれが原因でハーネスが破断し墜落を止められないリスクが有るからです。

普通はあまり気にしない内容ですが、そんなリスクが有りますよ!を少しでも意識して頂けたらと思います。

追記  『フルハーネス 点検』で検索すると点検票や点検方法などが出てきますので参考にされて下さい!
フルハーネス型安全帯の点検_b0001143_20294190.jpg

国内法で言うロープ高所作業
そのスタイルはいくつか有るものの、私達のやってる国際標準技術のIRATAと称するロープアクセスをきちんと習いたいと言われる方が増えています。

うちは数名でいっぱいのトレーニング施設ですが、細々ながらのスクールに最近は消防の方や建設技術者の方とか、今までの技能系とは違ってエリートの方々が来られます。

度胸に依存する従来のスタイルに問題意識を持つ方々が、ISOやきちんとしたリスクアセスメントで理論的に裏付けの有るIRATAを評価してくださっているのだと思います。

逆に今のロープアクセスマンにはもっと上のスキルを目指してもらいたいですよね。
国際的には法的に求められるスキルでも日本国内ではIRATAのスキルを要求される業務はあまりありません。とは言えロープアクセスをやるからには世界基準のスキルを持ってて当然だしそれがロープアクセスマンとしての社会的責任でもあるくらいの意識があって良いと思いますよ!

もちろんIRATAと言えどもロープアクセスはあくまでも作業手段!
目的のミッションはロープにぶら下がる事では無いので、本来の目的の技量も問われます。
実はそこがナンチャッテ君も多いので、そのレクチャーもやって行かなきゃないけないとも考えています。

問題意識を持ちそれを一つづつ克服して行く人が評価される、それを信じている人だけがたどり着ける領域があり、そこが評価される世界もある!
いきなり百点満点にならなくても少しづつ近づければ良いじゃないですか!

ロープアクセストレーニング_b0001143_20373623.jpg

先日現場で不自由したので購入
屋外でも使えるレーザー距離計

これが有れば…と思うのは年に数回だけど
そんなにビックリするほどの値段でも無く...
思い立った時に買っとく!
道具ってそんなもんです。

こう言ったレーザー距離計の精度は?
カタログ値では±1.5㎜となっています。
これは実用的に問題は無く現場ではコンベックスやその他の定規、長く広くなるとトータルステーションと呼ばれる光波測量器など状況に応じて使い分けられます。
何れの測定も絶対精度に近付ければ近付けるだけ建築のコストは上がりますので、そこは遊びとか逃げと呼ばれる建築の収まりで吸収します。

そして、レーザー距離計は主に見積り等の計測に使われています。

レーザー距離計_b0001143_15351600.jpg


# by takumino-prince | 2020-01-28 15:36 | 道具

屋上の丸環は使用禁止としているところがある様です。(ゴンドラ屋さんかな)
確かに、ただ設計図にあるから設置しただけで、何の為に設置するのか解らない人達が、新築時に取り付けています。

まともに取り付けてあれば強度は十分にありますが、そうでなければ強度はありません。
また、劣化により強度を失っている場合もあります。...
そして、使用可不可の判断にはそれなりの建築知識が必要になります。

ここは築30年ほどの建物ですが、建てた建設会社はスーパーゼネコン。
期待値ではありますがそう言った所も参考にします。

屋上の丸環_b0001143_15395255.jpg



# by takumino-prince | 2019-12-11 15:38
ただロープアクセスが出来るからと言って、普段はガラス清掃をやっているのに「タイル打診は任せてください!」なんてちょっと変だと思いませんか?

ちなみに日本建築学会の指針には、こう書かれています。
診断のレベルと診断する行為者に求められる関係は
  1次診断 一般的な建築技術者
  2次診断 専門技術者
  3次診断 高度な専門技術者

しかしですね、建築物の劣化調査や診断を行う者の資格について日本では法的に定められていないのが実状であり、国交省も建設キャリアアップシステムなんて推し進めているのに、技術者の権限が守られずザルの状態が発生しています。

私もロープアクセスマンでタイル打診やりますってやつには、最低でもBELCAの建築仕上診断技術者を取得する様に勧めるのですが、ほぼ取りに行かないですねぇー
彼らの取引先である調査会社やコンサルタント会社では、その様なスキルなどは全く要求されないそうです。

逆にゼネコンではコンプライアンスやCSRの観点からだけでは無く、タイル打診に限って言えば国家資格のある技術者にプラス、最低でも公的資格者や経験のあるタイル技能者が混ざる形で行うのが当たり前だと考えていますので、ただロープアクセスが出来るだけの者にタイル打診をやらせる事はまずありません。

これだけまじめな物作りが問われている時代なのですから、実は素人工がやってましたでは寂しいですね。
倫理の問題だと思います。

ちょっと気になる事件があったので書いてみました。

タイル打診の資格要件_b0001143_16444147.jpg